①令和3年 第1回定例会の予算総括質疑【ふるさと納税について】

令和3年3月1日の予算特別委員会で総括質疑を行いましたので私なりにまとめたものをご報告いたします。

通告内容はこちらです。

f:id:hitomi-akubi:20220330133051j:image

 

 

今回は初めての予算総括質疑での登壇でした。

総括質疑は一問一答方式であり、さらに所管をまたいで質疑できる場です。予算・決算の特別委員会のみ実施される形式です。

 

初めてという事もありゆっくりスタートしてしまったため残時間が少なくなり、用意していたすべての質疑を行うことはできませんでした。なお、「産前・産後ケアについて」は所属している厚生委員会の分科会にて追って質疑いたしました。

 

動画で見たい方はこちら▷▷▷中継動画

 

 

 

それでは以下、長いですが私の質疑部分と、それに対する区の答弁です。

 1.令和3年度当初予算(案)について

 (1)ふるさと納税について

 (2)DXの推進についてこちら

1.中野区基本計画について

    (2)環境政策についてこちら

 (3)若者政策についてこちら

 (4)満足度の高い公園づくりについてこちら

 (5)産前・産後ケアについてこちら

 

新型コロナの影響で、これまで以上に歳入の確保の重要度が増しています。川崎市に次ぎ、全国で2番目にふるさと納税による流出の多い世田谷区では、2019年度の流出額は約54億円と、4年間で約20倍にも増加しました。その3年後には減収額が100億円を超えると見込んでおり、区有施設整備にも影響が出てくるとして、ふるさと納税事業の充実や区民への呼びかけに取り組んでいます。特別区のような不交付団体は地方交付税の交付団体が受けられる75%の補填がないため、税収の純減となるわけですから、交付団体よりも人一倍真剣に取り組まなければ、ただただ流出するのを指をくわえて眺めるだけになってしまいます。令和2年第2回定例会の一般質問において、流出による影響について、区民への周知を求めましたが、ホームページにしっかり周知してくださってありがとうございました。できることを一つひとつやっていくことが大切だと思います。

質問1

ここでまず、区のふるさと納税による特別区民税の流出額、過去3年間の流れを確認させてください。

担当課長の答弁1

特別区民税の過去の3年間の寄附金税額控除額でございますが、平成30年度が8億9,000万円余令和元年度が11億9,000万円余令和2年度は12億円余となっておりまして、増加傾向にございます。

*  *  *  *  *  *  *  *  *  * 

今年度も当初予算案の中には、令和3年度14億5,000万円もの影響があるとなっていて、年々増え続けているということだと思いますが、昨年度と比べると5,000万円ほど少ないというふうになっております。この規模ですと、4年ほどで学校を一つ建て替えられるということになります。そのぐらい大きな金額だと思います。

質問2

では、ふるさと納税事業の予算と、ふるさと納税事業による歳入過去3年分を伺います。

担当課長の答弁2

まず算額でございます。平成30年度が2,080万9,000円、令和元年度が1,554万8,000円、それから令和2年度が1,497万7,000円でございます。ふるさと納税寄附額でございますが、平成30年度が2,422万3,000円、それから令和元年度が996万5,000円、令和2年度でございますが、2月末の時点で1,299万5,000円となっております。

*  *  *  *  *  *  *  *  *  * 

事業費に対して大変入ってくる歳入が少ないという状況があります。新型コロナの影響で、これまで以上に歳入の確保が重要となってきます。令和3年度予算は20%シーリングをかけられ、全庁を挙げて歳出の抑制に努められました。一方で、歳入の確保に直結するふるさと納税の令和3年度の予算規模は、今年度とほとんど変わっておりません。今こそ力を入れるべきではないでしょうか。令和2年度第2回定例会において一般質問の中で、ふるさと納税の返礼品で区内事業者の販路拡大をと訴えましたが、あれから増えた返礼品は七つです。区内に眠っているすばらしい返礼品候補の商品と結びついていないと感じます。ガバメントクラウドファンディングに取り組み始めたことは評価いたしますが、てこ入れが必要ではないでしょうか。

 次に、寄附の使い道について伺います。子ども関連の寄附の使い道といえば、文京区のこども宅食が有名ですが、世田谷区でも昨年度、医療的ケア児ときょうだいにキャンプを贈ろうプロジェクトを寄附の使い道にしたところ、目標額を達成したそうで、2021年も引き続き実施しています。そして新たに医療的ケア児のための災害時のつながりをつくりたいという寄附メニューをつくり、世田谷区も子ども関連に力を入れている様子がうかがえます。

質問3

中野区は子育て先進区を目指していますが、寄附の使い道にも、返礼品や寄附メニューにも子ども関連のものがありません。いま一度、中野区らしい、共感が寄附につながるような寄附メニュー、その使い道を検討されてはいかがでしょうか

担当課長の答弁3

区では子ども関連につきましては、ふるさと納税の寄附の使い道として、学校図書の充実ですとか、義務教育施設の整備への活用ということでは設けてきたところでございます。今後はクラウドファンディングの活用も含めまして、子育て先進区の実現に寄与する取組などについて、その使い道を検討してまいりたいと考えております。

*  *  *  *  *  *  *  *  *  * 

質問4

ふるさとチョイスアワード2020でベストインベスト賞を取った鹿児島県錦江町では、ふるさと納税の寄附の使い道を町民が考え、コンテストで選ばれた事業にも使っているそうです。中野区も積極的な返礼品の開発のために、産官学民一緒になって取り組んでみてはいかがでしょうか

担当課長の答弁4

今年度は中野区シティプロモーション事業助成で民間団体や事業者が開発した商品を、ふるさと納税の返礼品として採用したところでございます。今後、返礼品の開発や寄附の使い道の検討に当たりましては、区民や区内の産業、大学などと連携し、まちを元気にし、より多くの寄附につながるよう工夫してまいります。

*  *  *  *  *  *  *  *  *  * 

 

質問5

広域連携ガバメントクラウドファンディングという制度ができました。様々な立場を持った自治体が連携して行うクラウドファンディングなのですが、例えば、厳しい生活環境の子どもたちを応援するプロジェクトでは、15の自治体が参加し、最終的に4億4,853万1,597円の寄附があり、達成率は126%だったそうです。この広域連携ガバメントクラウドファンディングへの参加も検討されるべきと考えますが、参加資格などはどうなっていますでしょうか。

担当課長の答弁5

自治体が企画実施するクラウドファンディング事業をサイト運営事業者が選定し、パッケージとして公開をしているものでございます。既に区は新型コロナウイルス対策プロジェクトのパッケージには加わってございまして、こうしたプロモーションとしては非常に有効だと考えております。今後もこのようなサイト運営事業者の創意工夫を活用して連携を図ってまいりたいと考えております。

*  *  *  *  *  *  *  *  *  * 

 

動画で見たい方はこちら▷▷▷【中継動画